Kohei's brain

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US・UMリーグ シーズン8 スペシャル(マーク不問かつ1体のみ全解禁のシングルバトル) 6位(レート1863) 「Hippowdon + Xerneas Final」

 

 US・UMリーグのシーズン8のスペシャルで使用した構築を紹介します。

 

構築経緯

  1.  2017年の10月に第3回ポケモン竜王戦のルールが発表され,シーズン2のスペシャルで大変優秀な成績を収めた上記の構築を軸に挑もうと決意。
  2.  シーズン2のスペシャとは違い,ゼルネアスを使用する上で最も障害となるポケモンである黄昏の鬣フォルムのネクロズマ(以下,日食ネクロズマと記載)とミミッキュの専用Z技(ぽかぼかフレンドタイム)がウルトラサン・ウルトラムーンの新要素として追加されてしまった。それに加えミミッキュについては,シーズン2では開拓されていなかった呪い搭載型が今では多くの人が認知し,使用されていてもおかしくはない程常識化したため,積み構築の課題となった。
  3.  また上の構築では,拘りスカーフ持ちカイオーガ+ミミッキュが大変辛く,ウルトラバーストしたネクロズマ(以下,ウルトラネクロズマと記載)の影響でレックウザボーマンダの使用率が低くなると予想し,マンムーを構築から外し,あまり目立った活躍ができなかったルカリオと化身ボルトロスも構築から外した。最初に,ウルトラネクロズマメガゲンガーメガボーマンダメガレックウザに強い拘りスカーフ持ちのカプ・テテフを拘りスカーフ持ちカイオーガの対抗策として考えたが,結局根源の波動が外れる(15%)という圧倒的な不利なお祈りをしているだけだと感じ,候補から外した。拘りスカーフ持ちカイオーガ限定の対策であれば候補はいくらでもいるが,上記のように汎用性の高さを重視していたため,これに該当するポケモンをなかなか発見できずに,頭を抱えていた。そんな時,竜王戦の考察を一緒に行っていたWCS2017ベスト16のたきさん(@takitaki_20)からのがむしゃら搭載のマンムーの提案をヒントに,がむしゃらを覚えるポケモンで汎用性の高いポケモンを探したところ,がむしゃらの他に追い風やアンコール,置土産等のゼルネアスやボーマンダの積みのサポートができることに加え,特性の悪戯心により,優先度+1の技に変化できる自然の力を覚えるエルフーンに辿り着くことができた。また,ミミッキュ対策としてHD振りのテッカグヤを考えていたが,剣の舞とミミッキュZでテッカグヤは半減でありながらも強引に削られてしまい,対策として出てきたにもかかわらず,ほぼ1:1交換またはシャドークローの急所も考えると最悪突破されかねない悲惨な事態になってしまうことに違和感を覚えた。このことに関して,たきさんはAS振りのボディパージ搭載ハガネZ持ちテッカグヤを提案し打開を図ろうとされていた。正直初めは疑心暗鬼ではあったが,話を聞いてみると,非常に強い型である(詳しくは後述)ことを理解し,採用に至った。このやり取りがなければ,今回の優秀な結果はおろか,この記事を書くことすらもなかったと考えているので,たきさんには非常に感謝している。
  4.  最後の1枠について,まず,ゼルネアスに大きな圧力をかけることができたり,使用率が高いと予想されるミミッキュネクロズマグラードンナットレイクチートメタグロスギルガルド等に対して特性の影踏みを生かしての道連れや高火力のゴースト技によって高確率で相打ち以上の結果を残せるゲンガーを考えた。しかし,不可能ではあるが,メガボーマンダメガゲンガーを同じ対戦で選出したいと考えることが目立ったため,強引ではあるが,メガシンカ前の特性の威嚇により,Zワザ以外のミミッキュの攻撃が致命傷にならないボーマンダの方に軍配が上がり,ゲンガーは候補から外れた。最後の1枠を再び探す前に,竜王戦やシーズン2のスペシャルの環境を軽く振り返ってみたところ,グラードンネクロズマの影響で炎,水,岩,鋼,格闘タイプのポケモンが少ない印象を抱いており,上記のタイプで環境に存在するポケモンは,トリックルームを絡めた低速のポケモンであると判断した。このようなタイプを苦手としており,上を取ってさえいれば相性を逆転できる可能性を秘めているポケモンといえば・・・





















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    コイツですね。
  5.  以上より,ポケモン竜王戦の予選で使用した構築は以下の通りである。

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     結構自信のある構築であったが,単刀直入に言うと,結果はサブロムで最高レート1742,最終レート1710くらいの惨敗だった。レート1742vsレート1760台の対戦のラス1オニゴーリvsミミッキュ対面でミミッキュZ読みの守るを読まれて剣の舞を選択されてしまい,敗北してしまった。読み勝っていれば,予選抜けの可能性があったが,その前の同様の対面で,初手からミミッキュZ使用されたから無理(キレ)。このように,最も警戒していた「はず」だったミミッキュに崩されて敗北した対戦が目立った。理由としては,エルフーンがゴーストタイプに対してほぼ無力であり,置土産でゼルネアスやテッカグヤ等に繋いでも,化けの皮が残っているため,剣の舞や呪いで簡単に切り返されてしまうからである。他にも毒菱展開や滅びの歌搭載のメガゲンガーには為す術もなかった。また,止めを刺すように初見でエルフーンと対面したゲンシグラードンに大地の力を選択したプレイヤーが現れた時,「誰かが自分の構築を晒している」と被害妄想に陥る程,負ける度にシーズン2のスペシャル5位のプレッシャーが重くのしかかり,同時に一緒に考察していた方々に申し訳ない気持ちで一杯だった。
  6.  Twitterポケモン竜王戦の本戦に出場する人がフレ戦を募集しており,このルールが自分にとって不完全燃焼であることから,対戦の意欲は大いにあったが,FF外から多少環境が違うシーズン2のスペシャル5位の成績を掲げて申し込むのに違和感を覚えたため,リプを送ることができなかった(でも,フォロワーのSNOWさんとは対戦させて頂いた(負けた))。そんな自分にあるチャンスが訪れた。ポケモン竜王戦で準優勝されたナインさんが仲間大会を開催したのである。もちろん,自分はこの大会に参加し,3位という結果でこのルールを締めくくることができた(JCSでもそうだが,毎度予選が終わってから構築が完成するのは何なんだ?)。


     ミミッキュに強い憎しみを持ってボーマンダの代わりにギャラドスを入れたが,強いとは思わなかった(ミミッキュに負けたため)。

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  7.  ポケモン竜王戦の本戦も終わり,一息ついたところにシーズン8のスペシャルバトルの内容がPGLから発表され,その内容がいわゆるシーズン2のスペシャルバトルのウルトラサン・ウルトラムーン版だった。このルールで1ページ目を取ることができれば,ポケモン竜王戦の雪辱を果たすことができると考え,再び考察を初めて見たところ,この構築のエルフーンギャラドスに疑問を持ち始めた。エルフーンについては,上記より言うまでもないが,ギャラドスについては,そもそもS種族値ミミッキュより下回っている時点で,特性が型破りであってもミミッキュに強いとは言えないのではないかと考えた。また,ポケモン竜王戦の本戦の結果からバシャーモレックウザイベルタルの使用率が上がること,命の珠持ちA189アルセウスのA+2神速を耐えられないのは辛いと考えたため,再びボーマンダを採用した。そして,上記の3体とミミッキュ,そして拘りスカーフ持ちカイオーガに対する切り返し,欲を言えば,カバルドン展開を阻害してくるゲッコウガやカプ系に対して強い裏選出の先発要員としてのポケモンを探していたところ,ナインさんがポケモン竜王戦の本戦で使用した拘りスカーフ持ちアーゴヨンが上記のほとんどを満たしていたので,ようやく最後のピースが埋まった。

 

 

 以下,使用した構築とその解説です(上記の記事と重複する内容は省略)。

 

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オニゴーリ 性格:臆病

努力値:172-x-0-0-84-252 実数値:177-x-100-100-111-145

 ゼルネアスに釣られて出てきたポケモン(クチートナットレイテッカグヤ等)は,基本オニゴーリで起点にできるので,ゼルネアスとの相性は抜群です。ミミッキュとゲンガー,バシャーモ以外のオニゴーリの天敵は,環境に全く刺さっていないので,オニゴーリを使用している側にとって追い風でした。

 

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ボーマンダ 性格:陽気
努力値:4-252-0-x-0-252 実数値:171-187-100-x-100-167→171-197-150-x-110-189

 

  シーズン8のスペシャルでは,欲張って積むことはせずに,ゼルネアスやオニゴーリのために相手のポケモンの頭数を減らすことを念頭に置いて動かしていました。メガレックウザの上を取ることができる重要さを改めて理解しました。

 

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カバルドン 性格:慎重
努力値:252-0-0-x-252-4 実数値:215-132-138-x-136-68

 

 シーズン2のスペシャルよりは動かし辛かったですが,起点作り要因として申し分ない活躍をしてくれました。努力値をHDに振り切っているお蔭で,カプ・コケコに不意の草結びを打たれてもゲームプランが崩れることはなく,むしろ,拘り眼鏡だった場合は,ボーマンダテッカグヤの積みの起点になるのでカモでした。シーズン8のスペシャルでは,拘りスカーフが1位の癖に,全プレイヤーのカプ・テテフが挑発を打ってきたので,今後,PGLのデータは信用しないでしょう。

 

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ゼルネアス 性格:控えめ
努力値:156-x-28-228-12-84 実数値:221-x-119-198-120-130

 

 特に語ることはない最強のポケモン。上記の記事でも記述していますが,C+2のムーンフォース2回でほとんどのポケモンが倒せることを意識して動かしていました。あと,特に意識していたわけではないのですが,フェアリーオーラ補正のA156ミミッキュZを確定耐えするみたいです。

 

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テッカグヤ 性格:意地っ張り

努力値:4-252-0-x-0-252 実数値:173-168-123-x-121-112 

 

  何度も窮地を救ってくれたこの構築のMVP。たきさんには頭が上がりません。カプ・テテフや化けの皮をはがしたミミッキュと対面させてボディパージからの全抜きを狙います。A+1ヘビーボンバーZで耐久無振りのメガレックウザウルトラネクロズマ(ウルトラバーストを促すために,余裕があれば,死に出し前のポケモンをあえて地震や火炎放射で倒していました)を余裕で落とすことができます。一生分の超絶螺旋連撃のエフェクトを見たと言って良いほど,読まれませんでした。ありがとう,テッカグヤ

 

 

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アーゴヨン@拘りスカーフ 性格:控えめ 特性:ビーストブースト

努力値:4-x-0-252-0-252 実数値:149-x-93-196-93-173
技:流星群 ヘドロウェーブ 火炎放射 蜻蛉帰り

 ナインさんがポケモン竜王戦で使用したそのままの技構成と配分です。臆病でない理由は,C-1の流星群で耐久無振りのメガボーマンダを落とせる等のビーストブーストの恩恵を受けたいためです。ドラゴンZを持たせたい場面もありましたが,ゲッコウガやカプ・コケコ,フェローチェ,拘りスカーフ持ちのカイオーガへの対抗策が失われてしまうため諦めました(恐らくオニゴーリの代わりに上記のポケモンに強いポケモンを採用すれば良いと思いますが,見つけられませんでした)。

 

基本選出1
カバルドン+ゼルネアス+ボーマンダ

 

 困ったらこの選出。数値が高いので,多少の運要素は跳ね返せる可能性があります。

基本選出2
カバルドン+テッカグヤ+ゼルネアス

 

 カプ・テテフミミッキュ,日食ネクロズマに強く出たい時。


基本選出3
アーゴヨン+(ゼルネアス,ボーマンダオニゴーリから2体)

 

 主にグラードン構築に対して。

 

重いポケモン,並び
マンムー

特殊グラードン+呪いミミッキュ
気合の襷持ちゲッコウガ(分かっていたらカバルドンでなんとかなります)

メタグロス(バレットパンチ搭載型は尚更)

キノガッサ
メガジュペッタ(高確率で相打ちにされるので切るポケモンを間違えないことが重要です)

 

成績

 48時間以内に1ページ目達成

 

 最後に、記事を見て分からないことや疑問に思ったことがあれば、自分のTwitter(@keima1212ab)に気軽にリプを下さい。

 ここまで見て下さってありがとうございました。