リセット法を利用した自分流の孵化方法
0.この記事を書くに至った経緯
普段使用している紙媒体のメモ(詳細は2-Aで)の内容をネット上に残すことにより、自分がそのメモを紛失したときの保険と皆さんにこのような孵化方法もあるということを伝えるためです。
1.リセット法とは?
リセット法とは簡単に言うと、ポケモンの個体値と特性を固定させるという孵化方法のうちの一つです。皆さんも一度は育て屋でもらったタマゴをセーブして何回リセットを繰り返して孵化しても全く同じ個体になるという経験はしていると思います。リセット法はこの仕様を利用します。
2.リセット法の手順
実際に自分がやっている方法で説明したいと思います。
A.予めXYならミアレシティの北東部、ORASならキンセツシティの北東部(白い建物)にあるトライアルハウスのバトル検定を行い、Lv.50の実数値が判明しているタマゴ未発見以外の同じタマゴグループの♂と♀、タマゴ未発見以外の♂または♀とメタモンを用意します(メタモンじゃないポケモンは♂と♀の両方の性別の可能性があるポケモンを用意してください) (理由は4で)
自分は以下の2体を使用しています。
アチャモ(♂)@かわらずの石または赤い糸 性格:やんちゃ 特性:もうか
Lv.50の実数値:112-71-55-76-54-62
アチャモ(♀)@赤い糸またはかわらずの石 性格:やんちゃ 特性:加速
Lv.50の実数値:106-74-58-90-59-57
6VやんちゃアチャモのLv.50の実数値:120-88-60-90-63-65
全ての個体値が0のやんちゃアチャモのLv.50の実数値:105-71-45-75-49-50
(この数値のメモを常に持ち歩いていました)
自分は同じROM産のアチャモを使用していますが、別IDのミツハニー同士(ただし、♀の特性が張り切り)を用意することをお勧めします。
理由は2つあります。
A-1.♂:♀=7:1であること
産まれてきたミツハニーが♀だった場合、性別が♂だけのポケモンと性別不明のポケモン以外は♀が産まれることが確定します。これにより、♂:♀=7:1のポケモン(例を挙げると御三家)の技やボール遺伝をするのが簡単になります(♂:♀=7:1のポケモンではなくてもボールの遺伝が途切れないことが確定)。
A-2.♂:♀=7:1のポケモンでかつ孵化歩数が進化していないのポケモンの中で最小であること
孵化より対戦に時間をかけたい気持ちは皆さん同じだと思います。なので、少しでも孵化作業の時間を短くするためにこの項目は重要だと考えたからです(ちなみに進化しているポケモンでも良いのならトゲチック(トゲピー)が孵化歩数が最小、♂:♀=7:1を除けばコイキングが最小です)。
なぜ、自分はアチャモを選んだのかというのはただ面倒だっただけです。
B.育て屋からもらったタマゴを孵化してXYならキナンシティ、ORASならバトルリゾートのポケモンセンターにいる個体値をジャッジする人に先程孵化したポケモンの個体値をジャッジしてもらいます。
これは個体値にVや0を含む個体を使う人に重要な工程でそれ以外の個体を使う人には必要がない作業であるとは思われますが、抜けている箇所の個体値がVやUや1や0の場合もあるので絶対に行った方が良いです。
C.バトル検定で先程孵化したポケモンのLv.50の実数値と特性を確認します。
対戦形式はシングルバトルを選び、先程孵化したポケモンを先発にして3体選出します(同じポケモンの複数選出、同じ道具を持ったポケモンの選出、禁伝の選出は出来ないので注意)。
C-1.特性の確認
産まれてくるポケモンの夢特性の可能性の有無が確定します(バトル検定で先程孵化したポケモンの特性が夢特性なら♀が夢特性で同じタマゴグループの♂またはメタモンの2体、♂が夢特性でメタモンの2体でタマゴを作ると産まれてくるポケモンは100%夢特性になります)。たまに、3つの特性を持っているポケモンの夢特性が出る確率は1/3と勘違いしている人を見かけますが、上述の通りすべてのポケモンの夢特性が出る確率は1/2です(比率で言うと、特性1:特性2:夢特性=1:1:2)。
C-2.実数値の確認
例1:Lv.50のやんちゃ加速アチャモ(♀)の実数値が112-71-53-90-59-62のとき
産まれてくるポケモンは♂からHPとAとSの個体値を、♀からCとDの個体値を受け継いでいることとBが抜けていることが分かります。
例2:Lv.50のやんちゃ加速アチャモ(♀)の実数値が112-71-58-90-59-62のとき
これでは、どこが抜けているか分かりません。これを解決するにはAの工程で用意する個体を変更しなければなりません(自分は育成済みや孵化余りの個体で行っています)。
D.確認後リセットして6Vメタモンや各タイプのめざめるパワーの個体値のメタモン等を駆使して本当に孵化させたい個体を作ります。
C-2の例1を用いると、産まれてくるポケモンが理想個体ではないことが分かります。こういう時はバンク等にいるHSVの危険予知イーブイ(♂)(♂:♀=7:1のポケモン)と個体値がVxVUUVのめざめるパワー地面メタモンを用意しましょう。そうすると個体値がVxxUUVの危険予知イーブイ(♀)が産まれてきます(欠伸などを遺伝していなかったら次の工程で遺伝できます)。B~Dの工程を繰り返してC-2の工程でA抜けの夢特性が出れば、個体値がVxVUUVのめざめるパワー地面の危険予知イーブイが産まれてきます。
E.XYならヒャッコクシティ、ORASならヒワマキシティにいるめざめるパワーのタイプをジャッジする人に孵化した理想個体のめざめるパワーのタイプ(主に炎か氷)をジャッジしてもらいます(所望のめざめるパワーのタイプではなかったらリセットしてめざめるパワーを使わないか別のめざめるパワーのタイプの理想個体のポケモンを孵化しましょう)。
3.量産による孵化方法とリセット法による孵化方法の違い(自分の見解)
A-1.前者のメリット
・1周目(5匹以内)で理想個体が出れば後者より速く孵化作業が終わる
・ミラクル交換で流す個体が豊富
A-2.前者のデメリット
・1周目や2周目でも理想個体が出ないと焦燥感に駆られる
・例えば、ミニリュウを孵化しているときにA抜け5Vが出ると後者の方法で良かったと後悔する
・同じ例でC抜け5Vでも特性が脱皮だと後者の方法で良かったと後悔する
・バンクが溜まるスピードが後者より早いのでいずれポケモンを逃がす作業をしないといけないときがやってくる
・低いレベルで育て屋に預けるとレベル技で遺伝技が消えて技を復活させるのにハートのウロコを消費する
B-1.後者のメリット
・非理想個体のポケモンの数が前者より圧倒的に少ない(バンクを圧迫しなく、ポケモンを逃がす作業は一生来ないと言っても良いレベル)
・6Vや5VA0、UVUVVV(両刀めざめるパワー氷)個体等を見逃さない(2-Bより)
・レベル技で消える遺伝技を前者より減らせる(一匹ずつしか孵化しないため)
・めざめるパワーを使う個体を作りやすい
B-2.後者のデメリット
・ミラクル交換で流す個体が少ない
・1匹の孵化に時間がかかってしまう場合がある(2-C-2の例2と4に詳しく記載)
4.2-A(メタモンじゃないポケモンは♂と♀の両方の性別の可能性があるポケモンを用意してください)の説明
2-Aでなぜこの条件を付けたかと言うと2-Cで夢特性とC抜け5Vが確定したと仮定します。2-Dで負けん気ワシボンとメタモンを用意し、もらったタマゴを孵化するとCではないところが抜けていたり、通常特性が出てきたりする可能性があります。これは性別不明のポケモンの場合にも当てはまります(ただし、ニドラン♂やバルビート等の性別固定のポケモンはニドラン♀やイルミーゼが産まれてくる可能性があるのでこれには当てはまりません)。
では、このときはどうすれば良いのかと言うと2-Aで用意するポケモンを性別固定のポケモンまたは性別不明のポケモンとメタモンに変えて2-B〜2-Eの工程を行えば良いのです。3-B-2で1匹の孵化に時間がかかってしまう場合があると危惧しているのはこのためです。
でも、裏を返せば、両方の性別の可能性があるポケモンでAまたはC抜け5Vの個体や夢特性の個体が出なくても、性別固定のポケモンまたは性別不明のポケモンではAまたはC抜け5Vの個体や夢特性の個体が出る可能性があるという風に解釈できます(ただし、可能性というだけで絶対に理想個体や夢特性が出るとは限りません)。
自分の場合は、両方の性別の可能性があるポケモンから2の工程を行い、理想個体や夢特性の個体、理想個体を作るための準備の個体(孵化余り)が見つからなかったら、次に性別固定のポケモンで同様にして、それも見つからなかったら最後に性別不明のポケモンで同様に行います。勿論、特に順番は関係ないです(自分は個体数が多い順にやっているだけでガルーラとかロトム等の理想個体をいち早く孵化させたかったら順番を入れ換えれば良いと思います)。
この複雑で色々記憶しなければならないことが自分が感じているリセット法による孵化方法の大きなデメリットだと考えます。
5.応用編(変幻自在6V無邪気ケロマツを孵化したときの実体験)
2-Cで次産まれてくる個体が夢特性かつ6V(BがV固定)であることが判明して前から作ろうと考えていた変幻自在6V無邪気ケロマツを孵化しようと決めました。しかし、困ったことに、用意していた変幻自在ケロマツ(♂)の個体は無邪気D抜け5Vで次に産まれてくるポケモンは♂からHPとDの個体値を受け継いでいるのです。育成済みの変幻自在A抜け5V臆病ゲッコウガ(♂)も用意していた個体のうちの一体でしたが、無邪気のACSVの変幻自在ケロマツ(♀)やメタモンがいないので6Vが作れません。折角の6VのチャンスをAまたはC抜け5Vの個体で当然終わらせたくはありません。
Q.では、どうやって変幻自在6V無邪気ケロマツを孵化したのか?
A.別ROMで2を行い、変幻自在HDV無邪気ケロマツ(♂)を孵化し、その個体をバンク等を利用して持ってきて、また2を行って孵化する。
ポケモンをやっているほとんどの人はXYROMとORASROMそれぞれ1つ以上は所持していると思います。なので、1つのROMが塞がってしまったら、もう1つのROMを利用するという発想の転換です。これで確実に6Vや5VA0、UVUVVV個体等を孵化することが出来ます。
6.おまけ(リセット法で色違いは遺伝するのか?)
2-Bの工程で偶然色違いが産まれて前から気になっていた色違いは遺伝するのかという検証を行いました(その個体の個体値はksだったのでリセットしても良かったため)。結果は遺伝しなく、また全く同じ親で孵化しても再び色違いになることはありませんでした。
しかし、育て屋からもらったタマゴを1つ受け取った状態でセーブして2-Bの工程で色違いが産まれた場合は色違いは遺伝します(2015.8.30に追記)。
7.最後に
分かりやすく丁寧に書いたつもりが返って長くなってしまい、人によっては分かりにくい内容になったかもしれませんので、記事を見て分からないことや疑問に思ったことがあれば、自分のTwitter(@keima1212ab)やこの記事に気軽にリプやコメントを下さい。
この記事に記述しているめざめるパワー地面のメタモンはニコ生主の定時マンさん(co2178480)からもらったポケモンです。毎週土曜9:30にポケモンミリオネアという企画をやっており、育成代行や6Vメタモンやめざめるパワーのメタモン等豪華景品があるので興味がある方は足を運んでみてはどうでしょうか?
ここまで見て下さってありがとうございました。