インターネット大会(バトルオブシンオウ) 序盤20連勝(23-2) 最終レート1721(49位) 「Choice Band Crobat + Jolly Belly Drum Azumarill」
先日行われたインターネット大会のバトルオブシンオウで使用した構築を紹介します。
構築経緯
- この大会はメガストーンとZクリスタルの使用が禁じられているため,真っ先に2017年に行われた「アローラフレンドリー」と「カントー×アローラ」で優秀な成績を収めた「毒菱(毒々等の定数ダメージ技も含む)+オニゴーリ」に注目。肝心な毒菱を始めとした定数ダメージ要因としてグライオン,ラッキー,ロズレイド(毒菱持ちで最も汎用性が高い),ポリゴン2が頭に浮かんだ。
- この大会が「アローラフレンドリー」と「カントー×アローラ」で最も異なることは,ハッサムが非常に猛威を奮っていることである。「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」で遊んだことがある方はご存じのことかと思われるが,この作品の炎タイプ使いの四天王のオーバの手持ちが「ギャロップ・ミミロップ・ハガネール・フワライド・ゴウカザル」というほど炎タイプが少ないのである(そもそもフワライドの炎要素が鬼火って何だ?)。ポケットモンスタープラチナからヘルガーやブースター,ブーバーン,ヒートロトムが新たにシンオウ図鑑として加わったが,汎用性を考えると低耐久のゴウカザルしか実質存在しないことになる(ヒートロトムは,今大会使用率が高いと予想されるガブリアスやマリルリを考えるとウォッシュロトムの方が優位なのではと考えた)。なので,叩き落とすにより,耐久を持ち物に依存しているラッキーとポリゴン2は役割が薄くなってしまうと考え,候補から外した。また,同時に強力な鋼耐性とトリックの通りの良さを評価して,上記よりウォッシュロトムを6世代のシングルで愛用していた型で採用し,ロズレイドには気合いの襷を持たせ,かつ,めざめるパワー炎を搭載させた。
- 上記の記事から先発のガブリアスの技をウォッシュロトムのトリックで固定させて後続のポケモンで積む展開が強いと考えたため,マリルリとピクシーを考えた。マリルリの強さは言わずもがな,ピクシーは特性の天然で積んだマリルリやガブリアス等のストッパーになる他,アッキの実が発動すれば,強引ではあるがハッサムのバレットパンチのダメージが月の光の回復量を下回る。しかし,この環境主流の叩き落とすやトリック,毒々等の多数のベクトルからの自然とピクシーは対抗策を取られているのではないかと怖くなり,採用を断念した。結果論ではあるが,ピクシーを採用していたら勝てた試合もあったので,非常に後悔している(詳しくは後述)。
- ここまでで素早さの速いポケモンが,拘りスカーフを持たせたウォッシュロトムしかいなかったので,ウォッシュロトムとは違うベクトルから上から圧力をかけることができるポケモンが必要であると考えた。具体的には,気合いの襷を持っていると予想されるマニューラやゴウカザル,ゲンガーの上を取ることができ,ウォッシュロトムの苦手な草タイプに強いポケモンを所望していた。早速この大会の素早さ種族値一覧表を見ていたところ,クロバットが目に入り,2015年に行われた「トリック・オア・トリート!?」で猛威を奮っていた拘り鉢巻き持ちのクロバットを思い出し,当て逃げできる蜻蛉返り,グライオンやオニゴーリの身代わりや,リフレクターを無視できる特性のすり抜けや起点にさせない毒タイプ特有の必中の毒々,超高火力のブレイブバードを覚えることから採用するに至った。
- これで6体は決定したが,ハッサムに対してまだ薄いこととポリゴンZが重いと感じたため,オニゴーリは断念して,命の珠持ちA+2バレットパンチで余程耐久に振っていないポリゴンZは確定で倒せるハッサムをこちらも採用し,同時にロズレイドの毒菱もヘドロ爆弾に変更した。また,本番1週間前に行われたバトルオブシンオウの仲間大会の結果から,マリルリが倒されたポケモンの1位がハッサムだったこと,腹太鼓読みで火炎玉持ちの特性が不思議な鱗のミロカロスをドヤ顔で後投げされて黒い霧を使用されるのが不快だったこと,願望込みではあるが素早さに努力値を少ししか振っていないウォッシュロトムの上を取れることからマリルリの素早さを最速に設定して,この大会に臨んだ。
以下,使用した構築とその解説です。
クロバット 性格:陽気
努力値:0-252-0-x-4-252 実数値:160-142-100-x-101-200
この構築のMVP。火力を甘く見ていた相手が多く,このポケモンで3タテする試合もありました。拘りスカーフ持ちの霊獣ランドロスがブレイブバードを打っていると考えれば,納得できると思います(わざわざ空を飛ぶを入れてまでも,霊獣ランドロスやカイリューにヒコウZを持たせたい理由がよく分かりました)。しかし,クロスポイズンでマリルリやカットロトムを1撃で倒せないのを見て,「やっぱりクロバットなんだなぁ。」とも感じました。
マリルリ 性格:陽気
努力値:4-252-0-x-0-252 実数値:176-102-100-x-100-112
ミロカロスやハッサムには,素晴らしい活躍をしましたが,願いは叶わずウォッシュロトムの上はあまり取れませんでした(S無振りグライオンを意識していたと解釈しています)。腹太鼓読みで後投げしてくるゲンガーを始めとした気合いの襷持ちのポケモンや水耐性のあるポケモンを逆に読んでじゃれつくやアクアブレイクを選択したり,アクアジェット圏内のポケモンの交代を読んで腹太鼓を選択したり等,心の強さが問われるポケモンでした。
ハッサム 性格:意地っ張り
努力値:172-236-4-x-12-84 実数値:167-198-121-x-102-96
時間がなかったので,上記の構築の配分を流用しました。少し耐久が足りないと感じたので,反省しています。マリルリと同様に心の強さが問われるポケモンでした。
ロズレイド 性格:臆病
努力値:0-x-4-252-0-252 実数値:135-x-86-177-125-156
リーフストーム使用後の積みの起点の防止のため,毒々を搭載しています。このポケモンも毒タイプなので,外す心配がないのも偉いです。相手の構築にハッサムがいて,ウォッシュロトムと対面した場合はノータイムでめざめるパワー炎を選択していました。
グライオン 性格:慎重
努力値:212-0-44-x-252-0 実数値:177-115-151-x-139-115
火力アイテムなしのウォッシュロトムのハイドロポンプ(7/8で耐える)や不意のめざめるパワー氷を強引に受けるために特殊耐久に振り切っています(H179D139でも乱数は同じ)。なのに,1/2くらいの確率で倒されたので運負けですね。
ウォッシュロトム 性格:控え目
努力値:12-x-4-252-20-220 実数値:127-x-128-172-130-134
6世代のシングル程の活躍はできませんでしたが,後続のマリルリやハッサム,グライオンを動きやすくさせるのに貢献しました。ミラーの拘りスカーフ持ちの判定のため,あえて素早さを落としています。
基本選出1
基本選出2
基本選出3
ロズレイド+(状況に応じて2体)
成績
- 20連勝達成(都合の良いように切り貼りしているのではないかという疑惑を打ち消すために,あえてトレーナーを被らせて切り貼りしています)
- 最終レート1721
- 証拠はないですが,最高レート1791(23-2)
感想
- 多くの人が特性がダウンロードの速いポリゴン2や特性がマジックガードのピクシーを使用していたので,特性が天然のピクシーをあまり選出しなかったロズレイドと変更すれば,良かったと思います。
- 構築は強かったですが,使用者が弱かったという残念な結果に終わってしまったので,この悔しさを力に変えてまた頑張っていきたいと思います。
最後に,記事を見て分からないことや疑問に思ったことがあれば,自分のTwitter(@keima1212ab)に気軽にリプを下さい。
ここまで見て下さってありがとうございました。