Kohei's brain

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インターネット大会(アローラフレンドリー/カントー×アローラ) 22位(1805)/5位(1853) 「毒菱+オニゴーリ詰め」構築

 

 先日行われたインターネット大会のアローラフレンドリーとカントー×アローラで使用したPTを紹介します。

 

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 構築の経緯
1.アローラフレンドリーのルールは,要するにVGC2017のシングルバトル版,カントー×アローラのルールは,アローラフレンドリーで使用可能なマーク不問のポケモン+サンダーだと個人的に解釈していたため,オニゴーリに強い圧力をかけることが出来るメガゲンガーメガボーマンダ,ギルガルド,ニンフィアハイパーボイス等が使用出来ないかつ,7世代で持ち時間制の導入より明らかにオニゴーリが強いと考える。

 

2.7世代で麻痺と混乱の弱体化により,オニゴーリのムラっけの試行回数を円滑に稼ぐための起点を作るポケモンのバリエーションが一気に減ってしまい(電気玉持ち投げつけるガブリアスが出てくる始末),オニゴーリって結局運では?」という風潮が,6世代と変化していない現状に注目する。1でも記述した「持ち時間制」により時間に追われることが無くなったので,上を取っていれば安心してムラっけの試行回数を10回以上は稼ぐことが出来る。しかし,BやD,または回避を上げることでオニゴーリの身代わり残して相手のポケモンのHPをチマチマ削ることを何度も繰り返すプレイングでは,「運だけ」と捉える人が多いと考える。

 

3.守る+身代わりを交互に繰り返してムラっけの試行回数を稼いでいる間に相手をフリーにさせなければ「運だけ」とは言われないのではないかという考えに至る。そこで,思いついたのが,守る+身代わりを交互に繰り返している間に定数ダメージによる削りで最悪攻撃しなくても相手のポケモンを倒せる毒々や宿り木の種,毒菱であった。

 

4.このルールでの毒菱要因はドヒドイデウツロイドの2択だが,この環境はカプ・コケコが多く,電気の一貫を切るためにほとんどの構築にガブリアスを代表とする地面タイプが入っていると予測していたので,カプ・コケコを始めとしたカプ系統に非常に強く,今回は搭載していませんが,第5の技としてめざめるパワー氷で相手のガブリアスの選出やプレイングの自由度を少しでも妨害出来ることを期待してウツロイドを採用した。また,ウツロイドの苦手なガブリアス等の攻撃に対しての安定した受けにポリゴン2テッカグヤを用意し,それぞれに毒々と宿り木の種を搭載させ,残りの2体に関しては,電気の一貫を切れるガブリアスと気合の襷持ちの高速ポケモンに対してアクアジェットで縛ることが出来,突破不可能なポケモンに対しても滅びの歌で勝ちを手繰り寄せることが出来るアシレーヌを採用した。

 

 以下,使用した構築とその解説です。

 

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ポリゴン2 性格:図太い

努力値:236-0-180-4-84-4 実数値:190-76-146-126-126-4
 

 とにかく堅く非常に強いポケモン(ミミッキュのA+6じゃれつくを耐えたときは爆笑しました)。配分の意図については,C200カプ・テテフのサイコフィールド上のサイコキネシスを253/256で2耐え,麻痺状態の最速S95族抜き,残りBです。放電は主にテッカグヤパルシェン,上から挑発を打ってくるギャラドスバルジーナ意識で,この構築はアローラガラガラジバコイルが辛く,また,ガブリアスポリゴン2で余裕であると舐めていたので,冷凍ビームを切ってシャドーボールを採用しました。

 

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オニゴーリ 性格:無邪気

努力値:188-68-4-60-0-188 実数値:179-109-101-108-90-136

 

 今大会最強のポケモン。毒菱を撒くことで,もう「運だけ」とは言わせない。配分の意図はA200ガブリアス地震が最高乱数でも身代わりを貼ることが出来,C182カプ・テテフのサイコフィールド上サイコキネシスを7/8で耐え,A200ガブリアスの逆鱗+オニゴーリ地震で拘り鉢巻持ちのA200ガブリアスの逆鱗2耐えのジバコイル(H175B137)を確定,ステルスロックのダメージ(=毒のダメージ2回)+地震2回でH167B130のアローラガラガラを確定,準速デンジュモク抜きです。何度も言いますが,「持ち時間制」より相手のポケモンの処理を急かされることはないので,絶対零度ではなく,より多くのポケモンの相手をすることが出来る地震搭載の両刀型にしました。上記の配分を満たすべく,最速は諦めましたが,それが原因で困ったことは特にありませんでした。

 

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ガブリアス 性格:意地っ張り
努力値:0-252-4-x-0-252 実数値:183-200-116-x-105-154

 

 1構築に1体ガブリアスといっても良い程,シングルバトルにおいては非常に信頼がおけるポケモン。カプ・コケコやフェローチェ,カミツルギが重かったので拘りスカーフを持たせました。これが大正解で,この構築の影のMVPでした。

 

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アシレーヌ 性格:控えめ

努力値:252-0-68-132-36-20 実数値:187-84-103-179-141-83

 

 竜と格闘の一貫を切ることが出来,器用な動きで相手の思考を乱すことが出来る優秀なポケモン。7世代の御三家でアシレーヌだけ専用技と特性の効果がなぜか一致していることもあって,いざとなれば強大な破壊力を得ることが出来る眠れる獅子のようなポケモンだと思いました。配分の意図はムーンフォースでH183D105ガブリアスを確定,命の珠持ちA189フェローチェの毒突きを15/16で耐え,C147カプ・コケコのエレキフィールド上10万ボルトを15/16で耐え,残りSです。アシレーヌの攻撃を受けにきたポケモンに次のターンわだつみのシンフォニアを直撃させて相手のプランを大きく崩すことが出来たのは楽しかったです。

 

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ウツロイド 性格:臆病
努力値:4-x-0-252-0-252 実数値:185-x-67-179-151-170

 この構築の核となるポケモン。起点作りのポケモンの中では火力が高い方なので,刺さっている構築には,本来の役割である起点を作らずにそのまま3タテすることもありました。持ち物の気合の襷も非常にマッチしており,強かったです。また,ステルスロックについては,毒タイプのポケモンと気合の襷を持っていると予想出来るポケモンが共に相手の構築に入っているときに使用しました。めざめるパワー氷や10万ボルト,電磁波,毒々等を搭載するよりかは良い判断だったと思います。

 

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テッカグヤ 性格:慎重

努力値:132-52-132-0-164-28 実数値:189-128-140-114-156-85

 こちらも非常に安定感のあるポケモン。配分の意図は7世代の初期の頃に考えた配分なので,忘れてしまいました・・・。ポリゴン2ジバコイル,ミラーを意識してCよりSを重視したかったので,火炎放射を搭載しつつも慎重を採用しました。それが原因で困ったことは特になかった(カミツルギフェローチェ,パルシェン,ハッサムへの確定数が変わらないため)ので良かったです。食べ残しをオニゴーリに奪われてしまったので,仕方なくフィラの実を持たせましたが,このお蔭で拾った試合が結構あったので,嬉しい誤算でした。

 

基本選出1

ウツロイド+オニゴーリ+@1

 

 毒菱を撒いた後,オニゴーリが身代わりを貼れそうなポケモンに後投げまたは死に出しして,守る+身代わりにより詰めていくプレイング。電気玉持ち投げつけると砂かけ搭載ガブリアスとの違いは,オニゴーリと対面したとき,裏のオニゴーリに有利なポケモンへの交代を抑制させることが出来る点が一番大きいです。その代わり,オニゴーリと最初に対面するポケモンは自由に行動出来ますが,もちろん,基本的にムラっけの試行回数が稼げそうなポケモンに対してオニゴーリを繰り出すので,あまり問題はなかったです。この説明を聞いて,まだ,この構築のオニゴーリが「運だけ」だと捉えている人は,ポケモンをやめて運要素がない囲碁・将棋を始めた方が有益だと思います。

 

基本選出2

ガブリアス+ポリゴン2+@1

 

 相手の先発にカプ・コケコやフェローチェが繰り出されることが予測できる時の選出。フェローチェが気合の襷を持っていたときは,返しの冷凍ビームで倒されてしまいますが,アシレーヌを死に出しして択ゲーに持ち込ませて何とか対処します。ガブリアスオニゴーリが一緒の構築に入っていることから,電気玉持ちだと思わせることが出来,カプ・コケコに普通に地震が通り,爆アドを取るケースが結構ありました。

 

感想

・気合の襷持ちフェローチェと拘り眼鏡持ちカプ・テテフ,準速ジバコイルが辛かった。

・急所等でディスアドを取られた後に死に出しで繰り出したオニゴーリが仇を取るためにムラっけ1回目で回避等の有用な能力を上げてくれたので,本当に偉かった(ムラっけの有用な能力上昇の確率と急所の確率は前者の方が明らかに起こりやすいからこれは運ではなく,まだこちらの方が運が悪い)。

・今回も没構築にならなくて良かった。

 

成績

アローラフレンドリー

 

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カントー×アローラ

 

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 ここまで見て下さってありがとうございました。