インターネット大会(トリックホリック) レート1751 「Zクリスタル無し毒サイクル」構築
インターネット大会のトリックホリックで使用した構築を紹介します。
構築経緯
この大会で使用できるポケモンの一覧を見て,真っ先に2018年の2月に行われた「バトルオブシンオウ」で使用した拘り鉢巻持ちのクロバットと慎重グライオン,拘りスカーフ持ちのウォッシュロトムの強さがとても印象的であった構築に注目し,これらのポケモンを軸に考察を開始。
この大会は,誰もがマーシャドーとミミッキュの使用率が高いことを理解しているので,必ず対策されると理解しているが,それでもマーシャドーやミミッキュを始めとした物理ポケモンに対して最も信頼できる引き先であるドヒドイデを採用。大体の型のマーシャドーやミミッキュはトヒドイデを目の前にして引っ込めるので,ドヒドイデが場にいなくてもダメージを蓄積させることができる毒菱を搭載した(クロバットとグライオンに毒々を採用しているのも理由の1つ)。
そして,自分が毒菱とオニゴーリの組み合わせは最強であることを誰よりも理解しているので,オニゴーリを採用した。
残り1体は言うまでもないがマーシャドーを採用。しかし,誰もがマーシャドー対策をマーシャドーを選出したい構築は特に施しているので,精神がすり減るような択ゲーが起こりやすく,一般的な型では安定しないと考えた。しかし,あらゆる場面を切り返すことができる気合いの襷を外したくなかったので,マーシャドーの技構成に改良の余地があると考えた。
相手側の立場になって,マーシャドーに何をされたら一番嫌かを考えてみたところ,2017年の「シャドースチール」でマッチングした威張るマーシャドーを思い出した。7世代で命中率や混乱による自傷の確率は低くなってしまったが,あくまでも目的は,気合いの襷を利用してマーシャドーのシャドースチールでA+2の状況を作ることだったので,混乱で自傷したらラッキーという感覚で考えた。一見,不利に思える対面で威張るを選択して居座ることで,相手の交代読みや釣り交換の行動から一気に流れが変わることも期待した。
以上より6体が決まったが,よく考えてみると使用率が高いと予想されるデンジュモクとダークライ,ドラゴンZ持ちのアーゴヨンが辛かったので,起点にされそうなウォッシュロトム(ウォッシュロトムを採用していた人はこれらのポケモンをどうしていたか知りたい)を構築から外した。
特にZ催眠術デンジュモクに簡単に負けるのが嫌だったので,ミストフィールドや神秘の守り等の催眠術を防ぐポケモンを探してみたところ,エレキフィールドを覚えるポケモン一覧を見たときに,エレキブルが目に止まった。自分は,今までエレキブルの特性がデンキエンジンだけだと思っていたが,実は夢特性にやる気があることを知った。また,エレキブルは地震や冷凍パンチ,ボルトチェンジを覚えるため,アーゴヨンやグライオン,マーシャドーやミミッキュに起点にされないことを評価して採用した。
しかし,当然持っていなかったため,ORASで2日かけてエレキッドが生息するマボロシ山を見つけて,孵化が面倒だったため,金の王冠を初めて使って何とか大会までには間に合うことができたが,オニシズクモにはワイルドボルトを素で耐えられるし,ウツロイドには地震を警戒されて普通に引っ込められるし,何より一番の仮想的であるデンジュモクに何回も破壊されて完全にお荷物でした,二度と使うか死ね!!!
すみません,思わず本音が漏れてしまいました。以下,使用した構築とその解説です。
クロバット 性格:陽気
努力値:0-252-0-x-4-252 実数値:160-142-100-x-101-200
この大会は低耐久のビートダウン系統の構築が多いわりにはクロバットより遅いポケモンがほとんどだったため,拘り鉢巻のブレイブバードで簡単に縛ることができました。また,特性のすり抜けも偉く,グライオンに対しての貴重な引き先としても重宝しました。ちなみに,この構築ではヒコウZは有り得ないです。
オニゴーリ 性格:臆病
努力値:172-x-0-0-68-252 実数値:177-x-100-100-111-145
マーシャドーやグライオン,クロバットを起点にしにきたポケモンを逆に起点にするという意識で使用していました。毒菱のお蔭で,守ると身代わりを交互に押しているだけで相手のポケモンは勝手に倒れていきます。マーシャドーやミミッキュと対面したときは,素直に引っ込めてドヒドイデを繰り出せばよいのですが,ウルガモスだけはどうしようもなかったので,絶対零度やムラっ気でお祈りしないといけない程,切っていました。
エレキブル 性格:意地っ張り
努力値:60-244-52-0-4-148 実数値:158-191-94-103-106-134
A177のマーシャドーのシャドースチール+影打ちを両方とも最高乱数以外で耐え,C196のアーゴヨンの流星群を最高乱数以外で耐え,拘りスカーフを持たせて最速130族抜き。真剣に配分を考えたのに全てが水の泡でした,死ね(2回目)。
グライオン 性格:慎重
努力値:212-0-44-x-252-0 実数値:177-115-151-x-139-115
積極的に毒々を選択して,裏のオニゴーリやマーシャドーの全抜きを狙うための時間稼ぎ役。この大会は鬼火を搭載しているポケモンをよく見かけたので,受け出しを躊躇する場面がありました。ウルガモスを毒で突破するため,ハサミギロチンは見送りました。
ドヒドイデ 性格:図太い
努力値:252-x-252-0-4-0 実数値:157-x-224-73-163-55
最初はコオリZを持たせていましたが,マーシャドーの気合の襷を早急に潰したかったのでゴツゴツメットを持たせました。この構築のMVPです。
マーシャドー 性格:陽気
努力値:0-252-4-x-0-252 実数値:165-177-101-x-110-194
A+2のシャドースチールで進化の奇石持ちゴルバットを確定2発,H157B224のドヒドイデは混乱による自傷ダメージを加えて2発で落とせます(計算していないので間違っていたらすみません)。ちなみに,威張るは結構外して,ミミッキュのじゃれつくは2回避けました。意味が分かりません。
基本選出
この選出が一番多かったと思います。相手の先発がマーシャドーやミミッキュだった場合は蜻蛉帰りでドヒドイデを繰り出して,ダークライやアーゴヨンだった場合はブレイブバードを選択します(これが普通に通って何もせずに倒れていく)。
前者の場合,2ターン目にダークライやアーゴヨン,ウルガモスを後投げしてくるので,それを読んでクロバットを再び繰り出してダメージレースで優位に立っていきます。
デンジュモクだった場合は,エレキブルを後投げすれば良いと思いましたが,耐久が低すぎて全然役に立ちませんでした,死ね(3回目)。
成績
30勝11敗 レート1751
この構築では,このレートが限界だと感じたため撤退(1000%エレキブルのせい)。
感想
- 自分は構築を考える時に,1つの構築で全ての構築に対応したいという気持ちが非常に強く,Z催眠術デンジュモクを強く意識し過ぎた結果,汎用性に欠ける構築ができてしまったのだと反省しています(上位の人の構築を見ていると,Z催眠術デンジュモクを切っている人もいたので,これが7世代のシングルレートで勝てなくなった理由になっているのだと思います)。
- ちなみに,サブロムでエレキブルの枠を控えめスカーフサザンドラ(流星群,悪の波動,大地の力,蜻蛉帰り)で使用してみたところ,いままでクロバットの先発がほぼ固定であった構築がサザンドラも先発のパターンも組み込むことができたので,感触は非常に良かったです(なお,眠気で15戦で力尽きる)。
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ここまで見て下さってありがとうございました。