Kohei's brain

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インターネット大会(ポケモン危機一髪!) 5位 レート1869(36-6) 「光と影」構築

 

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 先日行われたインターネット大会のポケモン危機一髪!で使用した構築を紹介します。

 

構築経緯

1.この環境は,持ち物が弱点を半減する木の実と弱点保険のみであることから,素早さ種族値が高い,かつ,技範囲の広さまたは優秀なサポート技を覚えるプテラマニューラゲッコウガの3強が支配していると考え,真っ先に構築に組み込もうとした。しかし,この3体を使うということは,まず,「同速勝負」という4文字が脳裏に浮かび,それに加え,たまに外す岩雪崩や氷柱落とし,ダストシュートをメインウエポンに据えているので,安定しないと考え,この3体に関して,最初は一歩引いて考えてみることにした。

 

2.3強に有利な並びとして,ルガルガン+ギガイアス(バンギラス)が「下のレート」で多いと予想した。ここで,改めて3強をそのまま構築に組み込んで,レート差マッチで「プテラの同速勝負に負けて岩雪崩で怯んだのが致命傷になって負けた」や「ゲッコウガのダストシュートをトゲキッスに外したため,追い風を決められて負けた」等が起きて,レートを20以上吸われたと考えるとメンタルも破壊されるので,コンボが決まりやすい下のレートでほとんどのポケモンを1撃で倒せるエルフーン+テラキオンを採用した方が良いと考えた。

 

3.エルフーンテラキオンと並べることで,エルフーンがサポートに徹する型(ムーンフォースを持っていても,C無振りで確定数を少しズラす程度の火力しかない)と思い込ませられるので,カプ・ブルルを採用することによって一致技(1.5倍)とフィールド(1.5倍)で強化された自然の力(エナジーボール)を特性の悪戯心により,優先度+1で叩き込むことで,3強と砂下のルガルガントリックルームを使用されてもヤドランやギガイアスドサイドン等に対して有利に展開できることを期待した。

 

4.エルフーンの追い風展開や相手が見えないアンコールに怯えて,エルフーンの前では守らずに積極的に動いてくることが多いと予想し,エルフーンの攻撃を通しやすくするために,この環境最速の猫騙し持ちであり,3強の1角であるマニューラを採用した。また,3強とルガルガン+ギガイアス(バンギラス),テラキオン等のトップメタに大きな圧力をかけることができ,遅いポケモンには催眠で拓を誤魔化す器用さも兼ね備えているキノガッサ,相手の袋叩き展開を封殺し,追い風やこの指とまれといった味方のサポートと特性の天の恵み+エアスラッシュによる拓の誤魔化しができるトゲキッスを採用し,メインロムは以上の6体で臨んだ。

 

 メインロム 全37戦 30勝7敗 レート1801

 

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5.メインロムでの反省は2つあり,1つ目は,相手のグラスフィールド補正の草技に受け身になっていたこと(カプ・ブルルダダリンを始めとした草タイプへの有効打の少なさ)。2つ目は,「エルフーンにアンコールがあれば・・・」と思う試合が結構あったこと。1つ目に関しては,インターネット大会に挑む前には想定もしていなかったダダリンアブリボンに強く,トリックルーム始動要因に大きな圧力をかけられるシャンデラカプ・ブルルの代わりに採用。2つ目に関しては,カプ・ブルルを構築から外したことにより,エルフーンの自然の力をアンコールに変更した(予想していた砂下のルガルガン展開にあまりマッチングしなかったのも要因)。

 

 以下,サブロムで使用した構築とその解説です。

 

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キノガッサ 性格:意地っ張り

努力値:0-252-4-x-0-252 実数値:135-200-101-x-80-122

 

 1ダメージでも多くのダメージを与えたかったので,最速を諦めましたが,そのことによって困ったことはありませんでした(記憶上,ミラー対面は無かったはず)。上のレート帯になると,当然対策されているので,選出率は低めでしたが,それでも見せ合いでの圧力として貢献してくれたと信じています。

 持ち物は,エルフーンの前でも1回は動けるロゼルの実を採用しました。強いエルフーン使いに当たらなかったため,メイン・サブ合わせて1回しか発動しませんでしたが・・・。

 

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マニューラ 性格:陽気

努力値:0-252-4-x-0-252 実数値:145-172-86-x-105-194

 

 3強のうちの1角。特性が緊張感のプテラのダブルダメージ岩雪崩を耐える(こんな火力だからプテラを使いたくはありませんでした)ので,「怯まなければ」このポケモンが最強と言っても過言ではありません。

 持ち物は,ヨロギの実を持たせました。そのお蔭で目の前の岩タイプ(テラキオンギガイアスバンギラス)を放置するプレイングも選択肢に組み事が出来たので,正解だったと思います。

 

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トゲキッス 性格:控え目

努力値:116-x-36-156-4-196 実数値:175-x-120-176-136-125

 

 なんでもできる便利屋。調整は最速マンムーの氷柱落とし確定耐え,最速バンギラス抜きです。技構成の波動弾は,マニューラ意識です。優秀なポケモンでしたが,耐久や火力,素早さについて常に疑問を抱きながらバトルしていたので,もっと良い調整があるはずです。良い耐久をしており,持ち物の弱点保険とも非常にマッチしていました。

 

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エルフーン 性格:臆病

努力値:0-0-0-252-4-252 実数値:135-64-105-129-96-184 (A0個体)

 

 この構築の影のMVP。相手の注目をテラキオン(光)に集め,ふと気付いたら,相手は数的不利か両縛りの状況をいとも簡単に作ることができるこの環境で最強の仕事人でした。

 持ち物は,マニューラ意識のヤチェの実を持たせました。

 上のレート帯では,袋叩き展開は無理だと分かっていましたが,下のレート帯でも,袋叩き展開をすることがあまりなかったため,ワンチャン掴める自然の力(フィールド無しならトライアタック)を代わりに入れても良かったかもしれません。メインでレート1750くらいの人のプテラに劣勢の状況からトライアタックを打って1発で凍らせて逆転勝ちした犯罪をしました。前の試合で岩雪崩を両外しして負けたので許して下さい。

 

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シャンデラ 性格:臆病

努力値:0-x-4-252-0-252 実数値:135-x-111-197-110-145

 

 大会3日目の17時から孵化して急いで育成した個体。その労力に見合った活躍を見事にしてくれたので,頑張った甲斐がありました。メインロムでは草タイプの猛攻や意地でもトリックルームを使用してくる構築に苦しめられましたが,シャンデラを入れたサブロムではその不安を大いに解消することができました。

 持ち物は,マニューラ意識のナモの実を持たせました。

 

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テラキオン 性格:陽気

努力値:20-236-0-x-0-252 実数値:169-179-110-x-110-176

 

 この構築でエルフーンを最強にした意味ではMVP。しかし,敵(ゲッコウガアブリボンラティオス等)が多すぎて選出した時は,針の穴に糸を通す気持ちで頭を働かせていました。少しHPに努力値を振っている理由は,テッカニンの命がけ意識で,実際にはマッチングしませんでしたが,ラティオスの草結びをHP1で耐えてテンションが上がり,「意味を見出した!」と思ったのに岩雪崩を外したので,DSを投げました。

 技構成の電光石火は,知る人ぞ知る優先度+1の岩雪崩をやってみたかったからです。しかし,エルフーンの個別解説でも記述した通り,袋叩き展開の機会すらあまり無く,そのことについては机上論だと反省しましたが,電光石火のお蔭でメイン・サブ合わせて4戦の負けを勝ちに変えた(メインでは,相手が追い風の状況で,残りHP3割くらいのラティオスエルフーンのトライアタックと合わせて倒す珍プレイングもしましたw)ので,結果的に大正解でした。

 持ち物は,ミラーやキノガッサマニューラ意識のヨプの実を持たせました。この構築では,全てのポケモンマニューラを意識させることで,相手のマニューラとの同速に負けても巻き返せる可能性を残しています。プールが狭い環境ならではの運負けを減らす戦略です。

 

 基本選出は,先発がエルフーンマニューラで後発がトゲキッステラキオンの選出が多かったです。テラキオンが置物になると予測される構築や格闘・炎の通りが良い構築には,キノガッサシャンデラを代わりに選出に組み込んでいました。 

 

成績

 

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感想

・今回の構築は,あまり自信がなく,岩雪崩の怯みや技外し連発の闇を経験しながらもメインでレート1800台に乗せて,サブは失うものはないという覚悟で臨めたことが一番大きかったと思います(TLでレート1800台から大幅に溶かした人を知って怖くなったので)。

・セジュンが最終レート1890台であることを知り,サブで20戦残してレート1800に到達したので,セジュンを超そうと頑張りました。しかし,先制技を駆使して自分の展開に持っていく構築なので,それを封殺するアマージョ(ハギギシリに対しては,ナモの実を所持していても,マニューラの叩き落とす+エルフーンムーンフォースで落とせるので,そこまで苦労はしませんでした)に5戦程マッチングしてしまい,その中の2戦を落としたり,怯んではいけないところで怯んだり等でその可能性が無くなり,加えて,直近の2戦を運で劣勢の状況を優勢に変えたので,残り3戦でその報いが来るのではないかという怖さで保存する形を取りました。

 

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 ここまで見て下さってありがとうございました。