インターネット大会(クリスマス・トライ)45位(1752) 「常に場を支配するスイッチ戦法」構築
先日行われたインターネット大会のクリスマス・トライで使用したPTを紹介します。
ニョロトノ 性格:控えめ
努力値:252-x-92-164-0-0 実数値:197-x-107-144-120-90
このパーティの土台となるポケモン。強力な一撃を叩き込みたいため持ち物は拘り眼鏡確定で、努力値調整は雨下水の波動でHSドーブル確1かつ滅びの歌を採用している関係上S無振りです。滅びの歌は全然使わなかったのでドーブルと共に先発で繰り出されることが地味に多かったトゲキッスのこの指とまれやモロバレルの怒りの粉対策に波乗りを採用した方が良かったかもしれません(雨下ダブルダメージ波乗りでもHSドーブル余裕の確1)。水の波動は対角のポケモンに打ちたい場面が結構あったのと読まれにくかったので採用して大正解でした。
バンギラス 性格:意地っ張り
努力値:236-124-60-x-60-28 実数値:205-187-138-x-128-85→205-220-178-x-148-95
このパーティの大黒柱。このルールで雨パーティのメガシンカ枠としてはどうなのかと疑問に思うかもしれませんが、雨パーティと組まれやすいメガシンカ枠(サーナイト・ハッサム)を挙げて不採用にした理由を記述していきます。真っ先に浮かぶメガシンカ枠はサーナイトだと思われます。確かに水タイプとフェアリータイプの相性はとても良く、相手に後出しが出来ないような火力を叩き込める点は優秀です。ここで注意することは、メガサーナイトミラー対面かつトリックルームパーティ対策の封印メガサーナイトです。このことが流行ることは流石に予想出来ていたので相手のメガサーナイトとの封印による同速対決になります。しかし、自分は同速対決が非常に嫌いでシングルバトル以外でのS振りメガサーナイトは耐久が紙なので全くと言って良い程評価をしていません(自分のパーティに威嚇持ちがいないので尚更です)。以上の理由によりメガサーナイトは不採用にしました。次に浮かぶメガシンカ枠はハッサムだと思われます。このポケモンを不採用にした理由は簡単で命の珠持ちハッサムの方が強いと思ったからです。雨パーティはファイアローが重めであるのにもかかわらず、上記の2体のポケモンは共にこのルールで対策必須のファイアローに弱いという点も不採用にした理由の一つでした。そこでファイアローに後出しからでも狩れてかつ平均種族値が低い雨パーティで平均種族値を底上げすることが出来るバンギラスをメガシンカ枠に採用しました。努力値調整はAはそこまで振らなくても火力は確保出来ていると思っていたので、Aを少し削って耐久とSに振りました(追い風下でメガ前で最速100族+3、メガ後で最速120族+1)。メガバンギラスを初めて使用した感想としてはとにかく堅くて驚いたので今度機会があればメガバンギラスを軸にレーティングバトルのパーティを考えてみようと思いました(A特化ズルズキンのドレインパンチ確定耐え、A特化メガハッサムのバレットパンチ2耐え、砂下でC特化メガバクーダの大地の力確定耐え、砂下でC特化ユキノオーのエナジボール2耐え、雨下でC特化しずくプレート持ちニョロトノの熱湯最高乱数以外耐え)。
ルンパッパ 性格:控えめ
努力値:156-x-84-116-4-148 実数値:175-x-101-137-121-109
このポケモンが上手く機能することで、パーティ全体が一気に活性化する潤滑油のような存在。A抜け5V控えめハスボーが偶然ボックスにいたのでそれを育成しました(妥協です、はい)。持ち物はバンギラスの個体解説のところで述べた通り、フェイント+ファイアローのブレイブバード意識のバコウの実は確定で、努力値調整はバコウの実込み拘りハチマキ持ちA特化ファイアローのブレイブバードが確定耐えかつ雨下で最速145族+2(拘りスカーフ持ち準速ヒヒダルマに2回上を取られたのであと実数値+2した方が良かったのかもしれません)かつ猫騙し+雨下熱湯でHSドーブルが高乱数1発(A31じゃないから若干怪しいw)かつエナジーボールでオボンの実持ちH252ブルンゲルを確定2発です。ギガドレインとエナジボールの選択については、このポケモンは元のCの種族値が高いとは言えないので長居をするよりはより強い一撃を叩き込んだ方が良いと判断したからです(長居するのには越したことはないのですけどねw)。
キリキザン 性格:意地っ張り
努力値:4-252-0-x-0-252 実数値:141-194-120-x-90-122
お馴染みのハゲポケモン。ハッサムではなくキリキザンを選んだ理由は、タイプ一致叩き落とすによりトリックルーム始動役の処理速度が速いこととこのルールはファストガード持ちのポケモンが多い環境なのでメインウエポンの一つであるアイアンヘッドがファストガードに阻まれることなくメガサーナイトやバンギラス、トゲキッス等に通ることと先制技の不意打ちの通りが非常に良いことを評価したからです。また、このポケモンの役割は非常に重要で出来るだけ多くの回数攻撃をして欲しいかつ安心して攻撃をしたいので持ち物は気合の襷にしました。
ファイアロー 性格:意地っ張り
努力値:204-252-0-x-0-52 実数値:179-146-91-x-89-153
相手のパーティを半壊させる憎らしくとても強いポケモン。努力値調整はHP16n-1かつ準速100族+1です。持ち物は特性の御陰でこのポケモンより速い拘りハチマキ持ちファイアロー対面(トリプルバトルにおいての拘りハチマキ持ちファイアローはHAベースしか考慮していないので上を取られたらハゲ)以外では行動回数は最低でも1回は保障されているので技がロックされない条件下で最も火力が出せる命の珠を採用しました。ブレイブバード以外の技構成についてファストガードに常に怯える心配をしなくても良いようにフレアドライブ、雨下のルンパッパの上を取るための方法の一つである相手の追い風を潰すためや単にパーティ全体のSを上げたいための追い風、トリプルバトルのファイアローの守るは読まれにくいのを評価して守るを採用しました(守るよりファストガードや横取りの採用が優先的なため)。この判断は大正解で何回も有効的な場面で守るが決まりました。
このポケモンはニコ生主のしゅんさん(co2193609)さんから頂きました。ありがとうございました。ダブルバトルを主としている生主さんなのでダブルバトルに興味がある人はぜひ。
ニャオニクス 性格:穏やか
努力値:252-0-28-x-228-0 実数値:181-47-100-x-143-123 (31-0-31-x-31-28~29個体)
このパーティのMVP。努力値調整は拘りハチマキ持ちファイアローのブレイブバード確定耐えかつDの実数値11n調整です。ニャオニクスは性格が図太いで努力値調整はB振りが有名ですが、トリプルバトルは特殊環境なのでメガリザードンYやメガバクーダの高火力に屈しないようにこのポケモンの性格を穏やかにして努力値調整をD振りにしました(晴れ下メガバクーダの火炎放射や晴れ下ダブルダメージHPMAX噴火も確定で耐えます)。しかし、この努力値調整だけではA特化ズルズキンの持ち物補正叩き落とすで中乱数で落とされてしまうので、ナモの実を持たせて対策しました。本番ではナモの実が有効的な場面で発動することはあまりありませんでしたが、ズルズキンはもちろん、キリキザンやバンギラス対面でもドヤ顔で居座ることが出来るメンタルを持つことが出来たので結果的には良かったと思います(なぜか、キリキザンもバンギラスも優先的にこのポケモンを狙ってきませんでした)。そして恐らく皆さんが気になっていると思われるこのポケモンのSの個体値についてですが、これにもしっかりとした理由があります。まず、このパーティにおけるポケモンの役割を述べていきたいと思います。1つ目は猫だましやファイアローを中心とする先制技持ちを完全にシャットアウトしたり、上を取っている相手のポケモンの横取りを無視することが出来る悪戯心のポケモンで唯一のファストガード持ちであること、2つ目は雨乞いとトリックルームが両立出来る唯一の悪戯心のポケモンであることです。上述の2つの役割を完璧にこなすためには相手のニャオニクスより遅くなければなりません。ここで普段やっているトリプルバトルの知識が生かされるわけで、トリプルバトルのニャオニクスのS実数値が124(S個体値31でSの努力値無振り)より遅い個体は絶対と言って良い程存在しません。なぜなら、このS実数値調整はFCロトムも意識しているからです。D補正ありでかつ努力値無振りでニャオニクスのS実数値が取り得る範囲は「98~124」でS個体値が31でSの努力値無振りのFCロトムのS実数値は106です。この瞬間、ニャオニクスのS実数値が105以下ならばファストガードがFCロトムに横取りされることがほぼ確定します(相手はもちろんファストガードを横取りするつもりではなくリフレクターや光の壁、神秘の守り等を横取りするための行動で話を進めます)。ファストガードが横取りされてしまうと、このパーティの話では、ルンパッパの猫騙しやファイアローのブレイブバード、キリキザンの不意打ちが意図していない形で阻止されることになりバトル展開が大きく崩れ、ディスアドになります。それは、FCロトムのS実数値が124以上でも同じような展開が起こるのでは?という疑問が生じます。それに関してはFCロトムに多めのS努力値が降られていることや、通常のFCロトムより耐久または火力が低めであることが判明するので少しのディスアドで済むので大丈夫です。このことからSの実数値を123にすることで確実にニャオニクスミラー対面で仮に相手のニャオニクスが日本晴れを覚えていたとしても雨乞いで塗り替えることが出来ます。また、トリックルーム下のニャオニクスミラー対面で確実に先手で横取りをすることが出来ます。この判断が大正解でバトルの主導権は常に自分にあった試合がほとんどでした。自分はニャオニクスというポケモンが一番嫌い(このことについては結構長い話になるのでまた次の機会に)なのですが、今回のインターネット大会で使用してこのポケモンがさらに嫌いになりました!
基本選出(先発)
リザードンやバンギラスについてはニャオニクスは雨乞い、ルンパッパは相手の先発にラティアスやニャオニクス等の日本晴れや自分のパーティとって嫌な補助技を持っている可能性があるポケモンがいるときはそれらのポケモンに猫騙し(ラティアス、リザードン、ニャオニクスの先発は流石に無いと考えています)、いないときはアタッカーのポケモンに猫騙しや普通に熱湯等で攻撃、ニョロトノは真っ先に倒したい相手に応じて技を変えます。ドーブルについてはニャオニクスは相手の先発にニャオニクスがいるときは横取り、いないときは相手のポケモンに応じて技を変えて、ルンパッパはドーブルに猫騙し、ニョロトノはドーブルに熱湯または水の波動を打ちます。
VSサーナイト、雨
or
ニョロトノ、ルンパッパ、ニャオニクスの先発ではサーナイトや雨パーティの処理速度が遅く、難しい試合展開になるため、サーナイトに強いファイアローを先発に起用します。選出画面で相手のファストガードや猫騙しが面倒だと感じたときはニャオニクスを起用、そうでないときは高火力でねじ伏せるためにニョロトノを起用します。ここで、相手のパーティにルンパッパがいるのになぜ平気にニョロトノを先発に繰り出すことが出来るのかと疑問に思う人がいるかもしれませんが、自分のパーティのルンパッパが相手のルンパッパより遅いことを自覚しているので猫騙しの同速負けで一気にディスアドになるということはまずあり得ないということと、こちらも先発にルンパッパを繰り出すので条件は同じだということが主な理由です。
or
トリックルーム始動役にとても強いキリキザンやバンギラスを先発に起用してトリックルームを使用する前に倒すという戦法。ルンパッパより速い猫騙し持ちがいたときはニャオニクスを起用、そうでないときはバンギラスを起用します。仮にニャオニクスを先発に起用してキリキザンとトリックルーム始動役が対角に位置になってしまってもニャオニクスにはトリックルームがあるので少しのディスアドだけで済みます。
終わってみての感想
・ニャオニクスの雨乞いとトリックルームが面白いように決まった。
・相手の先発のリザードンが初手にメガリザードンYにメガシンカして守る人と攻撃する人が半々で面倒だった(後半の試合はリザードンを放置しました)。
・相手の先発のドーブルが初手に素直にダークホールを打たずにニードルガードをしてきたり、交換して温存してきたり、トゲキッスやモロバレル、ユレイドル等が必死にドーブルを守ってくるのが面倒だったので本当にニョロトノに波乗りが欲しかった。
・そして今回も敗因のほとんどが運負け。
成績
引き分けの状況を説明すると、ラス1ニャオニクスとマッスグマの対面で両者降参を選択(なぜだ?)。これが人生初の冗談抜きの引き分けになるとは思いませんでしたw
最後に、この大会の考察はフォロワーのハクヤさん
(ブログ → http://hakuya1109.hatenablog.com/)
と共に行いました。ありがとうございました。
ここまで見て下さってありがとうございました。